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貴重な対談&試飲を満喫! 「世界で活躍する蔵元から学ぶSAKE」イベント参加レポート

2025年9月13日(土)に東京農業大学で開催された「世界で活躍する蔵元から学ぶSAKE」に、SAKEMAP編集部が潜入! 国内外で多方面に活躍する4名の蔵元から経営戦略や酒造りに関するリアルな声が聞ける貴重なイベントです。

4人の蔵元が酒造りについて対談!

A sign promoting the event 'Learn from Sake Brewers Active Worldwide' held at Tokyo University of Agriculture on September 13, 2025. It lists the speakers and schedule, highlighting discussions with four sake brewers and a sake tasting session.

会場となったのは、東京・世田谷にある東京農業大学。東京農業大学は日本で初めて醸造技術を専門に学ぶ「醸造科学科」を開設した大学で、その70年以上の歴史の中で日本各地の蔵元後継者や技術者を輩出しています

参加証を持つ手とセミナー会場の風景。背景には講演用スクリーンと多くの参加者が見える。

参加証と資料をもらって受付を済ませたら、いざ会場へ。100人くらいの人が集まっていました。

東京農業大学で開催されたSAKEイベントのパネルディスカッションの様子。参加者が蔵元の話を聞いている。

講師としてイベントに登場した4人の蔵元は、全員が東京農業大学の卒業生。

東京農業大学でのSAKEイベントに参加している4人の蔵元が対談している様子。

今回登壇された蔵元は、株式会社南部美人(南部美人)代表取締役社長の久慈浩介さん、有限会社新藤酒造店(九郎左衛門・雅山流)代表取締役社長の新藤雅信さん、秋田銘醸株式会社(爛漫)常務執行役員・製造部部長の大友理宣さん、株式会社鈴木酒造店(磐城壽)代表取締役社長の鈴木大介さん。さらに4人の恩師でもある東京農業大学醸造科学科名誉教授の穂坂賢さんをファシリテーターに迎え、「丁寧な酒造り」をテーマに対談が行われました。

東京農業大学での蔵元によるSAKEイベントで、講師たちが対談している様子。

蔵元の4人は同級生ということもあり、終始和やかなムードで対談が進みます。それぞれの酒蔵の特徴から酒造りにかける想い、お米へのこだわり、忙しい蔵元の1年間の過ごし方など、4蔵4様のさまざまなお話を聞くことができました。

なかでもとくに印象に残ったのは、海外市場の可能性について。一年の半分以上を海外で過ごすという蔵元さんもいて、世界中で日本酒の販路を精力的に拡大されているのを実感しました。また、人口が減り続く日本では若い世代に日本酒を飲んでもらえるよう、ギャルとコラボしたお酒を渋谷で販売したり(南部美人)、リーズナブルで初心者にも飲んでもらいやすいお酒づくりをしたり(新藤酒造)など、日々さまざまな試みにトライされているようです。

各蔵こだわりの銘酒を試飲

酒の試飲用プラスチックカップが並んでいるテーブルの上の画像。カップの下には黒と白のストライプ模様のシートが敷かれている。

第2部の試飲会では、各蔵より3種(合計12種類)の日本酒が提供されました。それぞれのお酒について蔵元から直々に説明を受けながら試飲できる贅沢なひと時です。

今回試飲させて頂いたお酒と、それぞれの感想は以下。

テーブルの上に並べられたさまざまな日本酒の瓶と試飲用カップ
<株式会社南部美人>
・南部美人 特別純米酒
岩手県オリジナル酒米「ぎんおとめ」を使用した南部美人の代表酒で、IWC2017において世界一の称号「チャンピオンサケ」を受賞。お米の旨みを感じつつ、雑味のないクリアな味わい。

・プリンセスミチコ南部美人
東京農大が分離・開発した花酵母「プリンセスミチコ」を使用した純米吟醸。リンゴやメロンを思わせるフルーティーな香りで、飲みやすい。

・南部美人 純米大吟醸
「山田錦」を使用した純米大吟醸で、2018年「サケコンペティション」において純米大吟醸の部で1位を受賞。かなり磨かれているので雑味はほとんどないが、米の旨みも感じられしっかりと味わいのあるお酒。
<有限会社新藤酒造店>
・裏・雅山流 極華 大吟醸 玉苗40%
地元高校生が育てた酒造好適米「山酒4号(玉苗)」で醸された鑑評会出品用大吟醸。「雅山流」ブランドの中でも限られた特約店のみで取り扱われる希少な「裏」シリーズの最高峰に位置づけられる一本。非常に華やかでフルーティーな吟醸香がありながら、淡麗な味わいで軽快な後口。


・超裏・雅山流 青風 純米酒 出羽の里70%
山形県の酒造好適米「出羽の里」を使用した純米酒。お米の旨味で甘味をしっかりと感じる一方、雑味のないクリアな味わい。

・別誂・雅山流 紅葉 純米吟醸 雄町60%
雄町を使用し、新山形酵母で醸した秋の純米吟醸。滑らかで丸みを帯びた口当たりで、非常にバランスの良い味わい。
<秋田銘醸株式会社>
・純米大吟醸 環稲(たまきね) 百田
自社田で栽培された酒米「百田」で醸された純米大吟醸。洋梨やライチを思わせるみずみずしい果実の香りと、キレのよい後味が特徴。


・純米大吟醸 環稲(たまきね) 一穂積
自社田で栽培された酒米「一穂積」で醸された純米大吟醸。シャープでクリアな味わいだった「百田」に対し、柔らかくふくらみのある米の旨味と優しい甘みが特徴。

・かおりらんまん 純米吟醸
社員自らが育てた酒造好適米「秋田酒こまち」を100%使用した純米吟醸。非常にフルーティーで爽やかな吟醸香が特徴で、ジューシーで甘い味わい。
<株式会社鈴木酒造店>
・磐城壽 大漁祝 山吹
浪江蔵酒造の純米酒で、コシヒカリを100%使用。しっかりと米の旨味を感じることのできる一杯。後味はスッキリ。

・磐城壽 標葉にごり(活性にごり酒)
長井蔵酒造で作られた活性にごり酒。まるでヨーグルトのようなクリーミーで濃厚な米の旨味と甘みにガス感の相性が最高。

・磐城壽 熟成純米あかがね
燗を強く意識して作られた熟成型の純米酒。熟成ならではの香りと味わいで、ぬる燗にすることでそのバランスがさらに良く変化する。
東京農業大学の会場で行われた日本酒試飲イベントの様子。テーブルには様々な種類の日本酒が並び、参加者が試飲を楽しんでいる。窓からは外の風景が見える。

試飲したお酒の販売コーナーも。鑑評会出品用の限定酒や食米を使った日本酒など、レアなお酒を蔵元の解説付きで味わえる贅沢なひと時でした。ぜひまた機会があれば参加したいです。

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