茨木酒造 (いばらきしゅぞう)

🗾 兵庫県 | 創業 1848年

蔵の風景

蔵の歴史・ストーリー

1848(嘉永元)年に創業した老舗蔵。最盛期には70軒もの酒蔵が立ち並んだ「西灘」と呼ばれるエリア(兵庫県明石市西部)に現存する酒蔵の一つで、兵庫県登録有形文化財にも指定されている建物は、南側を土壁にして夏の強い日差しを遮り、北側から冬の寒風を取り込む伝統的な「北流れ」の構造を現在に伝えている。近年では酒造りにとどまらず、酒米作りから体験できる「来楽仕込みの会」や、有形文化財の蔵を活用した「酒蔵寄席」などユニークなイベントを多数開催。伝統を守りつつ、地域に開かれた酒蔵として明石の人々と深く繋がりながら、日本酒の魅力を発信し続けている。

酒造りの特徴

わずか2名で仕込みから瓶詰めまでの全工程を担う少人数での酒造りを支えるのは、伝統に縛られない柔軟な発想。1階にDIYで新設した麹室には数万円の農業用IoTコントローラーを導入し、スマートフォンと連携させて精度の高い環境管理を自動で行っている。最大1トンの小仕込みを基本とし、定番酵母から花酵母まで年間約10種類の酵母を使い分け、時にはブレンド発酵を行うなど多彩な味わいを追求。さらに、しぼりたての生酒を届ける革新的な容器「KEG DRAFT SAKE」の実用化にもテスト段階からいち早く尽力した。