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【SAKE HUNDRED】2年ぶりの新商品「来火(らいか)」を徹底解剖! 世界のラグジュアリー市場に挑む“足し算の辛口”と天領盃酒造との革新的な酒造り

2026年9月2日(水)、日本酒ブランド「SAKE HUNDRED(サケハンドレッド)」が、2年ぶりとなるレギュラー新商品「来火(らいか)」を発表しました。日本酒の高価格帯市場を開拓してきた同ブランドが新たに提案するテーマは「辛口(ドライ)」。本記事では、日本酒業界が直面する課題や市場動向を紐解きながら、SAKE HUNDREDが描く新たなラグジュアリー戦略、そして新潟・佐渡の「天領盃酒造」との共同開発の裏側に迫ります。発売に先駆けて開催されたメディア発表会での取材内容や、実際に試飲したテイスティングレポートもお届けします。

【量から質へ】SAKE HUNDREDが描くラグジュアリー市場の展望

日本酒は国内の出荷量が年々減少しており、日本酒産業では「量から質へ」のシフトが急速に進んでいます。特に高価格帯市場の伸長とブランド化は、今後の産業持続可能性において極めて重要な鍵とされています。

成長を見せる「高価格帯日本酒」市場

ライフスタイルの変化や嗜好の多様化を背景に、国内の日本酒出荷量は1973年(昭和48年)のピーク時から、約4分の1(2023年時点)にまで減少しています。この劇的な出荷量の減少は、多くの地方酒蔵に追いやり、従来の「安価に大量生産して広く流通させる」ビジネスモデルが限界に達していることを如実に示しています。

一方で、1リットルあたりの平均出荷単価は上昇傾向にあります。

国内小売で1本1万円を超える「高級日本酒」のラインナップ数は、過去10年間で約8倍(800%)と爆発的に急増。また、発売される高価格帯日本酒の平均価格自体も20%増加(上昇指数120%)。2018年のSAKE HUNDREDの誕生以降、日本酒にラグジュアリー市場という新しい付加価値カテゴリーが完全に創出されたことが、具体的な商品数や価格の上昇から読み取れます。日本酒の需要が「日々の食事で大量消費される大衆酒(コモディティ)」から、「晴れの日やギフト、高級レストランなどで選ばれる特別な価値を持った酒(プレミアム・ラグジュアリー)」へと高まっているとも言えます。

また、世界の高級市場に目を向けてみると、高級ワイン・スピリッツ市場は約11兆円、グローバルな高級ブランド全体では約200兆円規模もの富裕層マーケットが存在します。これに対し、日本酒の市場規模は全体で約3,800億円と規模自体は発展途上にあります。この圧倒的な規模の格差は、世界のラグジュアリー市場において、高級日本酒の市場にはまだまだ非常に大きな伸び代があることを示しています。

日本酒の輸出額は2010年の85億円から右肩上がりに成長し、2025年には約490億円規模(約5.7倍)にまで拡大しています。特筆すべきは、1Lあたりの平均輸出単価も2010年の650円/Lから、2025年には2,000円/Lへと約3倍にプレミアム化している点です。これは、世界の美食(ガストロノミー)市場が、高単価かつ高品質な「高級日本酒」を本格的に受け入れ、評価している事実を物語っています

【SAKE HUNDRED】これまでの実績と市場での評価

この高価格帯日本酒市場において、ブランドの確立を進めてきたのが「SAKE HUNDRED」です。2018年の創業以来、グローバル最高峰のラグジュアリーブランドを目指し、商品開発と独自のチャネル展開を継続してきました。これまでの実績として、フラッグシップ商品である「百光(びゃっこう)」の抽選販売には累計で40万人以上の応募を記録。また、2025年12月に実施された正月限定デザインの「百光」抽選販売時には、1日最大受注額1億円(1日最大受注本数2,400本)を記録しました。新規顧客の平均購入単価は49,183円、リピート顧客の平均購入単価は74,979円となっており、購入者の約8割が贈答や記念日などのギフトシーンで利用しています。

また、その品質とブランド力は国内外の一流レストランやホテルでも導入が進んでいます。「アマン東京」「ザ・リッツ・カールトン東京」といったラグジュアリーホテルをはじめ、ミシュラン星付きの日本料理店「龍吟」、京都の「つる家治作」、さらには香港の「富臨飯店」や台湾の「うかい亭 高雄」など、国内外の著名な飲食店を中心に累計397店舗(2025年9月時点実績)に導入されています。

2年ぶりのレギュラー新商品「来火(らいか)」

SAKE HUNDREDが2026年9月2日に発表した「来火(らいか)」は、ブランドにとって実に2年ぶりとなるレギュラー新商品です。希望小売価格は22,000円(税込)で、2026年9月14日に一般発売が開始されます。

同商品のコンセプトは「溢れる個性、味わう辛口」。原料米には麹米に「山田錦」、掛米に佐渡産の「こしいぶき」を使用し、精米歩合は28%という高い精白度まで磨き上げています。アルコール分は13.6%に設計されており、これまでの同ブランドを象徴していた重厚な黒ボトルとは一線を画す、クリアで洗練された「透明瓶」を新たに採用しているのも大きな特徴です。

これまでのSAKE HUNDREDは、フラグシップ「百光」に代表されるように、雑味のない透明感と米の甘味や旨味を両立させ、香りや酸、余韻までを緻密に設計した日本酒を開発してきました。今回の「来火」では一転、ブランド初となる「辛口(ドライ)」に真っ向から挑戦しています

来火 | RAIKA
コンセプト:「溢れる個性、味わう辛口」
製造者:天領盃酒造(新潟県佐渡市)
原料米:【麹米】岡山県産 山田錦(20%)【掛米】佐渡産 こしいぶき(80%)
精米歩合:28%
アルコール分:13.6%
内容量:720ml
希望小売価格:22,000円(税込)※送料別
事前登録開始日:2026年9月2日(水)
一般発売日:2026年9月14日(月)
販売チャネル:SAKE HUNDRED 公式オンラインストア、および契約飲食店など

なぜ今「辛口」なのか?  SAKE HUNDRED独自の哲学「足し算の辛口」

日本酒の魅力を世界に伝えていく上で、今、どのような味わいが求められているのか。この問いを深く追求したブランドオーナーの生駒龍史氏は、2年ぶりとなるレギュラー新商品のテーマとして、日本酒の定番カテゴリーである「辛口(ドライ)」を選びました。

従来の「引き算の辛口(淡麗辛口)」からの脱却

日本国内における「辛口」は、1980年代の地酒ブームを牽引した新潟の「淡麗辛口」に代表されるように、お酒の甘味や旨味、余分な要素をそぎ落とすことでスッキリとした喉越しを実現する「引き算の美学」が主流でした。しかし、生駒氏は「それはあくまで日本酒独自の文脈で語られてきた辛口」と説明します。 世界の高級ワインやスピリッツ市場に目を向けると、高く評価されるドライな酒類に共通するのは、単にスッキリしていることではなく、「ドライ(キレ)」と「複雑性(リッチな味わいの層)」が共存している点です

「足し算」で描く辛口の新たなビジョン

そこで「来火」が目指したのは、甘味・旨味・酸味・苦味といった日本酒を構成する諸要素を豊かに含みながらも、最後にシャープなキレ(ドライ感)によって一気に引き締める「足し算の辛口」です。一口目に広がる豊かなアロマと複雑な味わい、そして喉を通った後に訪れる冷涼で引き締まった余韻。この二面性を高度に両立させることが、今回の新商品における最大の味わい設計となっています。

新潟・佐渡の風土が息づく「天領盃酒造」とのタッグで高度な味わいを実現

この難度の高い味わいを具現化するため、SAKE HUNDREDが醸造パートナーに選んだのが、新潟県佐渡島に蔵を構える「天領盃酒造(てんりょうはいしゅぞう)」です

「挑戦への志」が共鳴した共同開発

天領盃酒造は、江戸時代から続く歴史を持つものの、一時は廃業の危機に瀕していました。そんな中、SAKE HUNDREDの創業と同じ2018年に同蔵をM&Aによって引き継ぎ、代表取締役社長兼製造責任者として再建を果たしたのが、当時20代だった加登仙一(かとう せんいち)氏です。

 ともに2018年にブランド創業、および蔵の事業継承をスタートした両者。業界外から参入した「アウトサイダー」という共通の立場から、既存の市場に安住するのではなく、自らリスクを背負い「世界に通じる高級日本酒市場をゼロから創出する」「海外の新規市場を開拓する」という強い志に、生駒氏は深い敬意と強いシンパシー(共感)を抱いていたと語ります

 SAKE HUNDREDの商品開発では、候補となる複数の酒蔵が作成したプロトタイプを生駒氏と商品開発マネージャーの2名が一切の情報を伏せた状態で個別に評価(スコアリング)します。その際、双方の評価シートで独立して「満点」を叩き出したのが、天領盃酒造の試作酒でした。加登氏率いる醸造チームの確かな技術力と、SAKE HUNDREDが理想に掲げた「透明感と複雑な辛口の骨格」が完璧に合致し、共同開発へ至る最終的な決定打となったそうです

味わいを決定づける3つのアプローチ

「来火」の味わいは、精密な醸造技術と佐渡のテロワール(風土)の融合によって実現されています。

① 精米歩合「28%」がもたらす発酵のトレードオフ

味わいのクリアさを高めるため、精米歩合は「28%」という高精白に設定されました。 しかし、お米を過度に磨くと、酵母の栄養源(アミノ酸など)が失われ、もろみの発酵が緩慢になります。発酵が停滞すると、酵母の活動が停止する「ガス欠」状態に陥り、雑味(オフフレーバー)が発生しやすくなるほか、目標とする辛口(ドライ)の度合いまで発酵を進めることが難しくなります。 天領盃酒造は、もろみの発酵経過を1度単位で精密に管理する温度コントロールを導入し、精米歩合28%における完全な完全発酵とリッチな骨格の両立を達成しました

② 酒米「山田錦」×飯米「こしいぶき」の組み合わせ

麹(こうじ)造りには、品質管理がしやすく均一な仕上がりが得られる岡山県産の「山田錦」を使用。 一方、掛米(かけまい)には、地元・佐渡産の飯米(食用米)である「こしいぶき」が採用されています。こしいぶきは、割れにくく綺麗に溶けるため雑味が出にくく、お酒に柔らかな甘味とバランスをもたらす特徴があります

③ 佐渡・金北山の「カルシウム高配合伏流水」

仕込み水には、佐渡最高峰・金北山(きんぽくさん)の伏流水が使用されています。この水は硬度80〜85mg/L(カルシウム80:マグネシウム5)という、全国的にも珍しいミネラル比率が特徴です。カルシウムが豊かな膨らみを与え、マグネシウムが心地よいほろ苦さとシャープな骨格(冷涼なミネラル感)を表現します。この特異な水質こそが、ドライでありながら旨味がしっかりと残る「来火」の土台を支えています。

【メディア発表会レポート】「来火」の真価とペアリングの妙味

今回SAKEMAP編集部は、同商品の発売に先行して開催されたメディア発表会に参加。新商品の戦略や仕様に関する活発な質疑応答が行われたほか、フレンチの要素を取り入れた特別なペアリング料理が振る舞われました。

開発秘話と仕様に関する質疑応答(Q&A)

ここでは、発表会で行われたブランドオーナー生駒氏による主な質疑応答を要約してご紹介します。

Q.光や温度の劣化に弱い日本酒において、あえて「透明瓶」を採用した理由は?

品質面のみを考慮すれば、日本酒は温度変化や紫外線(日光劣化)に弱いため、瓶は遮光性に優れた黒瓶を採用するのが原則です。実際に私たちも他のラインナップでは、黒瓶を基本としています。そんな中、今回あえて透明瓶を採用したのには、これまでの重厚で厳かな黒いボトルから一線を画し、「SAKE HUNDREDの全く新しい挑戦」であることを一目で伝えたいという意図があります。透明なボトルにすることで、辛口ならではの軽やかさや、瑞々しく華やかなアロマの広がりを視覚的にも表現し、新しい価値を提案したいと考えました。

また、SAKE HUNDREDがこれまで構築してきた流通クオリティへの信頼があるというのも理由にあります。当社のパートナーであるラグジュアリーホテルやレストランでは、配送・保管に至る全プロセスにおいて、氷温管理と徹底した遮光が維持されています。この確固たる管理体制があるからこそ、透明瓶での提供が可能になりました。

Q.飲食店などの実際の反響は?

8月上旬から法人向けの営業をスタートしていますが、すでに30店舗以上の名店で導入が内定しており、非常に高い関心をいただいています。2018年の創業当時、私たちが1本16,800円の「百光」を持って営業に回った際は、高価格ゆえに導入を断られることも多く、最初の30店舗に導入されるまでに2年近い歳月を要しました。それが今回、22,000円(税込)という価格帯でありながら、わずか1カ月で30店舗以上の内定をいただくことができました。この変化は、SAKE HUNDREDのみならず、日本国内における「高級日本酒・ラグジュアリー市場」がいかにこの8年間で開拓され、定着してきたかという市場全体の成長を示す象徴的な動きであると考えています。

Q.フラッグシップ「百光」と新商品「来火」の飲むシーンや合わせる料理(ペアリング)における決定的な違いは?

「百光」は豊かな甘やかさがあり、食前酒(アペリティフ)やフレンチ、海外のイノベーティブ料理など、華やかでプレミアムなシーンで最大の魅力を発揮します。一方で、今回の「来火」は、”和食のど真ん中”のメイン料理に圧倒的に合うように設計されています。「百光」がこれまでの高級日本酒市場を開拓してきた存在であるのに対し、「来火」は伝統的な和食レストランという日本酒本来の主戦場(王道)において、食事をさらに引き立て、深く寄り添う役割を担います。この2つの商品が揃うことで、食体験の最初から最後までを完璧にカバーするSAKE HUNDREDの新しいポートフォリオが完成すると考えています。

テイスティング&ペアリング体験

発表会の会場では、実際に「来火」の試飲とペアリングの体験が行われました。実際に一口飲んでみて、まず驚かされたのは、従来の「辛口」という言葉のイメージを根本から覆されるような豊かな味わいでした。後味は非常にスッキリとしていて確かに「ドライ」なのですが、ただスッキリしているだけでなく、お米由来の瑞々しい甘味やふくよかな旨味が口の中にしっかりと感じられます。この「ドライなキレ」と「複雑な甘味・旨味」が矛盾せずに同居しており、飲めば飲むほどにその深みに引き込まれ、まさに「永遠に飲んでいられそうな最高の食中酒」だと実感しました

この優れた二面性は、使用する酒器によっても異なる表情を見せてくれます。ワイングラスに注ぐと、若い洋梨や白桃を思わせるフレッシュで甘やかな香りが花開きます。口当たりは瑞々しく、最後にシャープな酸が全体をドライに引き締めるという変化が楽しめます。一方で、薄手の平盃に注ぐと香りが適度に落ち着き、甘やかさが抑えられて辛口の骨格がストレートに伝わるシャープな印象へと変化します。このように酒器を変えるだけでも、食事や好みに合わせて異なる魅力を楽しむことができそうです。

さらに、提供されたフレンチベースの創作料理とのペアリングでも「来火」は素晴らしいポテンシャルを発揮しました。「焼きネギと枝豆のテリーヌ(蟹の旨味)」と合わせると、蟹の濃厚な旨味とお酒の端正な旨味が美しく調和し、最後はドライなキレで口内を完璧にリセットしてくれます。また、通常は日本酒の繊細な風味を覆い隠してしまいペアリングが難しいとされる「オリーブオイル」を添えた一皿に対しても、「来火」は芯のある酸と旨味で脂分を包み込み、最後はすっきりとキレ良く切ってくれました。和食のみならず、洋食や中華など幅広い料理に自然に寄り添うその汎用性の高さからも、食卓を豊かに彩る「究極の食中酒」としての実力が強く伝わってきました

「新たな辛口が、日本酒の未来に火を灯すように」という願いが込められた「来火」。従来の”淡麗辛口”ではなく、お米の複雑な旨味を表現しながら、現代の美食市場が求める「ドライ」へと昇華させた同商品は、SAKE HUNDREDが国内外のラグジュアリー市場に提案する新たな価値基準を持ったお酒だと言えます。9月14日(月)の発売に先駆け、現在公式オンラインサイトでは事前登録を受付中です。これまでの辛口の概念を広げる新たな味わいをぜひ体験してみてください。

▶来火(事前登録はこちらから)

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